AIを使った資産運用サービスマイメイトにて、「ファンド」機能が登場しました。
実はこの記事で紹介する『マイメイトの新機能「ファンド」を作成、運用してみた』を読むと、だれでも簡単に新機能を理解しファンドの作成、運用をすることができます。
なぜなら、私が実際に新機能「ファンド」を作成し、自腹を切って実践中だからです。
この記事では、
・ファンドの特徴
・ファンド運用方法
・ファンド作成方法
について紹介します。
記事を読み終えると、今までと同じ資金でも、より多くのエージェントを稼働させることができるため、分散効果が高まり安定した運用ができます。
マイメイトとは?
マイメイトは 、インヴァスト証券が提供する「エージェント」と呼ばれるAIを使用した資産運用サービスです。
2022年1月にリリース、口座数は4万口座を超えています。
マイメイトというサービスは、自動で学習し続けるAIを使用している点において、同業他社にはない独自路線を貫いています。
エージェントそれぞれが自身で考え取引をして、成績が良いものを選んで取引を任せることで、手間を少なくFX取引ができる他にはないサービスです。
新機能「ファンド」とは?
ファンド機能を簡単に例えるなら
「取引チームの自動最適化機能」
です。
マイメイトの従来の運用では
「成績の良いエージェントを自ら探して選び、成績が悪くなったら自分で入れ替える」
のが大前提でした。
さらに選んだり入れ替えたりすることを、複数体分行う必要があり、取引は自動でやってくれるものの、管理はかなり手間がかかり、最近は2体しか運用していませんでした。
ファンド機能では、あらかじめ設定した条件に適合するエージェントが、設定期間毎に自動で入れ替えられます。
つまり、条件に合致したエージェントを
・自動で採用
・自動で入れ替え
しながら運用できる機能です。
ファンド機能の特徴3つ
1.最低取引数量が 0.1lot に
今までのマイメイトではエージェント1体あたりの最低取引数量は 0.5lot でした。
つまり米ドル/円を140円とした場合、1体あたりの必要証拠金は約 2.8万円となります。
マイメイト 基本の運用方針では、5体以上の通貨ペアを組み合わせて運用させるので
2.8万円×5体=14万円
となり、安全な運用を考えると30万円程度の資金が必要でした。
しかし、ファンド機能ではエージェント1体あたりの稼働数量が0.1lotになります。
同じ資金で考えると 25体稼働させることができ、今まで以上にバリエーションに富んだエージェントを採用することができるのです。
ただし、ファンド機能を使用しない場合、エージェントを単体で稼働させる際の最低取引数量は前回と変わらず0.5lotのままになります。
2.今まで以上に安定した運用が可能
エージェント1体あたりの稼働数量が0.1lotなので、同じ資金でもより多くのエージェントが稼働できます。
ファンド機能を用いて性質の異なるエージェントが複数稼働することで、さらに安定した運用を狙うことが可能です。
また、ファンドそのものを複数稼働させることもできるため、設定の異なるファンドを複数稼働させ、リスク分散を狙うことできます。
3.作ることも、選ぶだけも可能
ファンドはご自身の運用方針に合わせて“ゼロ“から設定をすることができるほか、他のユーザーが稼働しているファンドをそのまま使うことが可能です。
ご自身のスタイルで運用をしたい方は【ファンドを作る】機能を使って様々なパターンを試してみるのが良いでしょう。
マイメイト公式ブログに良いファンドを作るコツが掲載されているので、そちらを参考にしながら自分なりのオリジナルファンドを作り上げるのも面白いですね。
他のユーザーを参考にしたい方や手軽に始めたい方は、既に稼働されているファンドから選ぶこともできます。
成績から選べるのはもちろん、運用資金を基準にファンドを選ぶことができますので、様々な角度からファンドを比較検討してみましょう。
運用方法 3ステップ
1.稼働に最適な資金を考える
まずは運用資金をベースに考えてみましょう。
有効比率200~300%を維持して運用するのが推奨されているので、資金が50万円の場合は25万円程度を運用時の必要証拠金として使用するのがいいですね。
運用しながらさらにファンド稼働を増やしたい場合は、有効比率が下がりすぎないように調整することが大事です。
2.最適なファンドを見つける
稼働に使える資金目安が分かったら、実際に稼働させるファンドを選びます。
ファンド組入金額が25万円程度のものを「探す」の画面からフィルター条件などを使い探していきます。
この際、組入れ金額が低いファンドを複数個組み合わせて運用するのも分散効果が高まる可能性があり、リスク分散の効果が期待できます。
3.運用後は定期的に見直す
ファンドに組み込まれるエージェントはファンドの設定条件の通り自動的に入れ替わります。
ただし、設定された条件そのものが相場に合わなくなる可能性も十分に考えられます。
成績が悪くなったファンドがあれば
・稼働を停止
・その都度入れ替えていく
など、完全放置はせず定期的に取引状況や成績などを確認しましょう。
定期的な見直しは資産運用の世界では「リバランス」と呼ばれ、上記の分散投資と併せて機関投資家のファンドマネージャーも行っているオーソドックスな運用手法です。
見直しを適宜行うことがより安定した運用につながります。
ファンドの作り方
実際にファンドを作成したので流れを説明します。
ファンドは最低1万円、1体、0.1Lotから作成できます。
マイアカウント
↓
ファンドを作る
↓
最初から作る
を選択します。
1.組み入れ銘柄選択
組み入れる銘柄を選択します。
手動で選択する場合は、15種類の通貨から選択します。
通貨ペア数を増やすことで、成績のばらつきを抑えることができます。
2.成績条件
成績条件を選択します。
収益率や勝率の条件を指定します。
指定条件は、シャープレシオを-2~6で設定したファンドのほうが、比較的良好な推移で収益を積み上げています。
3.採用エージェントの設定金額
採用エージェントの設定金額を設定します。
最小1万円、最大50万円です。
米ドル/円の場合
1万円:エージェント1体
2万円:エージェント3体
5万円:エージェント8体
が目安となるでしょう。
4.採用方針
対象エージェントから採用する条件を選択します。
ここでは
・銘柄を分散させるか?
・どの成績を優先させるか?
・クローンのエージェントを除外するか?
選択します。
クローンの除外設定は、他の設定条件と比べると成績の結果に大きな影響を与えません。
通貨を集中(米ドル/円のみ等)させている場合は、クローンだらけになるので除外したほうがいいですね。
5.自動的に見直す頻度
自動でエージェントを入れ替える条件を選択します。
「1か月に1回」~「6か月に1回」のどれかを選択します。
長い期間に設定すると、総合損益の水準が頭打ちになるという結果になるので、基本的には1か月または2か月を選びます。
入れ替え時は第一土曜日、ポジションを持っているエージェントは自動的に決済されます。
6.シミュレーション
シミュレーションは過去1年にさかのぼり計算します。
このファンドでよければ、名前をつけて5個まで一時保存可能です。
なかなか成績の良いファンドが1回で作れないので、実際の作業は(←)で前に戻り
2.成績条件
4.採用方針
5.自動的に見直す頻度
をいろいろ選択しなおして、納得がいくまで何度もシミュレーションします。
くじけそうになる時があるので、時間の余裕があるときにファンドの作成をお勧めします。
7.ファンドの稼働
最後に、作成したファンドを稼働させます。
右下の【このファンドを選ぶ】を選択。
最後に数量を入れて稼働させます。
資金効率が「低い」になっても、はじめのうちはファンド機能に慣れるため、証拠金を多めに準備し、最小金額で楽しみましょう。
今後のファンドの実績は、【マイメイト】週次報告で定期的にアップするのでご確認ください。
最後に
実際にファンド機能を利用してみて、マイメイトの概念がガラッと変わった印象を受けました。
今までの運用では
「どのエージェントが上手に取引しそうか?」
を考えながらエージェントを育成、選択をしていました。
しかし、ファンド機能の実装により
「どのようにエージェントが選ばれ、入れ替えられるか?」
と、今までよりも一歩引いた視点で運用方法を見直す必要があります。
ファンド機能により、従来の運用方法に加えて最低取引数量も変わり、運用の幅がさらに広がりました。
ファンドの作成には少し知識と根気が必要になりますが、選ぶだけでファンドを使った運用を始めることができるので、自身にあった方法でファンド機能を使ってみましょう。
ファンド機能を詳しく知りたい方は
公式ブログ
をご確認ください。
まだマイメイトで口座開設していない方は、こちらの記事もぜひご検討ください。